限度額の違い

それぞれの金融会社によって限度額が違うのには理由があります

カードローン会社によって限度額には違いがあるのがわかると思いますが、どうして違いがあるのでしょうか。

一つはカードローンの種類です。銀行系カードローンや消費者金融系カードローンなどに分かれるのですが、このカードローンの種類によって限度額の金額に違いがあるのです。それは「総量規制」というものが関係しています。

総量規制とは「キャッシングを年収の1/3以下に制限する」という物です。そのため総量規制の対象になっている場合、年収によってキャッシングの限度額が規制されるということになります。これがあるためにカードローン会社の限度額に違いが出てくるのです。

総量規制の対象外であるカードローンが限度額の上限が500万円だったとします。この上限いっぱいに利用できる人の年収は1.500万円以上です。限度額の上限が高くなればなるほど求められる年収も高くなっていきます。カードローン会社がターゲットとしている客層によって限度額の上限が変わってくるということになります。

とはいえほとんどのカードローン会社はそこまで大きな差はありません。加えて上限いっぱいまで利用できるという人はあまり多くありませんし、総量規制の範囲内であれば、上限が300万円のものでも800万円であっても利用できます。ただ、金利についてはしっかりと考えなければなりません。

金利が7~18パーセントとなっているとします。金利はキャッシングする金額が多ければ多いほど金利は低くなっていきます。上限300万円であれば「上限に近付けば近付くほど金利は低くなっていく」ので、300万円キャッシング出来れば金利は7パーセントになります。10万円ほどと少なければ18パーセントでキャッシングすることになります。もちろん金額には幅がありますのでキャッシングしたい範囲の金利がどのくらいかはしっかりと調べておきましょう。

では金利4~18パーセントで、上限が800万円の場合です。上限に近付けば金利は低くなるので800万円のあたりが4パーセントとなります。この時、先ほどの「上限が300万円の時の金利」と比べると差が出ることがあります。この金利の違いなどはカードローン会社によって決まっていますので「自分が利用したい金額を基準に考える」という必要があるのはこのためです。上限が高ければよい、というわけではないのです。

この上限が高くても総量規制があると利用できなくなってしまいます。ですが、銀行系カードローンは総量規制の対象外であるため年収の1/3の制限は受けません。それ以外にも金利が「一般的には」低く、限度額の上限も高い傾向にあります。その分審査は厳しいといわれることはあります。

銀行系か消費者金融系かだけが限度額の違いにつながっているわけではありませんが、この違いが一つの要因になっているのです。